健診の日。「あら!今日はダンナさんも一緒?」「あ、ハイ」「えーと、今11週目ね。じゃあさっそくみていきましょう」「よかった、心臓の音ちゃんとしてる」

「はい、モニター見てねー」「わ」

「うわー動いてる!!」「ほらダンナ!!見える?みてる!?」ちぇっ「性格的に分かってた事とはいえ『無』すぎるだろ」「…。」ぼーっ、一人目の時もこう。ぽけー。

「…。」「…。」「?あれ?」「なんかエコー長くない…?」「山森さん。」

「ちょっと別の先生呼んでくるので待っててください。」「は…はい」先生達の話している内容は難しくてわからなかったが、なにか良くない事が起きてるんだなと、それだけは悟ったのだった。「…山森さん、お話があります」


それは次の健診で。

ピコピコピコピコ元気そうに手足を動かしてるし、心臓の音も聞こえるし、一安心。

かと思われたけど。


【この話の続き】
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