「山森さん、落ちついて聞いてくださいね。まだこれは不確定な要素もあるお話です。ですが、まず分かっていることを…」

「お子さんには、おそらく何らかの障害があります。」

「え…何の話…?」羊水が多くて…首から背中にむくみがありますねそして内臓にも「先生が何か言ってるのは分かるけど」「なんかよく聞こえない」大病院…検査…「あれ」「あれ…」

「ちゃんと聞け」「んな事わかっとるわい」

だんなに後で聞くと、おなかの子には問題視される点が何個かあり、大きな病院で診てもらう必要がある事「Kちゃんいい子でしたよ」そして、11週という事もあり、『決断』するならすぐしないといけない、という事だった。


頭がグワングワンした。

しっかりしてるつもりだったけど、そのあとどうやって家に帰ったか覚えてない。

次の朝は大きな病院に行かないとならない。

夫婦で本当は色々話し合った方がいいんだろう。

旦那は何か言いたそうだったけど、気付かないフリして急いで子どもをお風呂に入れてご飯を食べさせて横になった。

普段ならすぐ知らない単語は検索するのに、携帯を隠して目を瞑ってひたすらお腹を撫でた。

先生も言ってた。まだ確定じゃないんだから。


【この話の続き】
前回◀︎▶︎次回


↓LINEで更新通知が受け取れます!