次の日。「おっきい病院やなぁ…」待つこと数時間で診察室に呼ばれた。「はーいどうぞ」

「えーっと、〇×クリニックさんから紹介されてここにきたのね。で?NT(首のむくみ)があるって?まずねー、首のむくみ。これ、そんなにアテになりませんからね。…あー、ほかにもなんか先生気になったのね。まぁこれもうどうだか。」「それにしても〇×の先生、心配性なのかね。すぐ患者さんここに回してくんのよ。まーほんと毎回なんもないの。」「え!!」

「まっ一応今日は詳しくみていきましょう、旦那さんはここで待っててね」「はいじゃあ診ますよ」「よしよし今日も元気…。」「あら…」「ん?」

「え…。」「これは…うーん…。」「看護師さんダンナさん呼んできて」「ハイ」「…。」「今、赤ちゃんが横向きになってるの分かりますか?」「はい…。」

「赤ちゃんの鼻骨がみえないんですよね。そしてNT(首のむくみ)がかなりある。そして小さい。心臓の血流も少々問題があるかもしれません。」「ちょっと診察室に戻ってお話ししましょうか。」「はい…。」「…。」「うーん…。山森さん」

「染色体検査、されていますか?」「このように確定ではないにしろ、不安な要素が何個かある場合、懸念されるのはベースになにか問題があるかもって事なんですよ。」「どうしますか?ひとまず様子みますか?それとも検査しますか。」


染色体検査って。

染色体異常(せんしょくたいいじょう)とは、染色体の、欠失・逆位・転座・重複などによる構造の変化や、染色体数の増減などの変異。 また、それが原因で起こるダウン症候群などの病気。(wikiより。)

それを調べますか?どうしますか。と昨日の今日でそんな話になってしまった。

今回引っかかった首の後ろの浮腫について。

浮腫(むくみ)が3mm以上ある場合、要経過観察なんだそうですが、お腹の子は7mm。

もちろん正常な子にもままある事なので、心配のし過ぎはよくないらしいのだが…。

だけど、問題はさらに。

鼻骨も確認できなかった。

鼻骨はこの週数の場合、まだ形成されてない事も多いんだけど、染色体異常の場合にもよく見られる事らしかった。

加えて心臓の血流の悪さと週数の割に小さいことと。

さっきの先生の「○×クリニックの先生は心配性だからね。」の言葉でちょっと安心してたはずだったんだけど。


【この話の続き】
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