• 「あとは…まぁ…あきらめる道を選ばれる方もいます。」「へ?あきらめるってどいうことですか?」「残念ながら、色々なリスクを考慮して今回の妊娠をあきらめる、とそういう意味です。」ぼけー「今11週ですよね?今なら日帰りの手術で済みますしね…。」

病院での会計案内待ち

「んもう何!?」「あー会計ね。ハイハイ」私たちは結局羊水検査をする事を選んだ「今日はもうお弁当買って帰ろう」

ハッキリした診断じゃないと意味がないような気がしたからだ。「じゃあ来月の24日で。一応前日に診察にきてね。」家に帰って妹に検査を受ける事になったと電話した。「これこれこうで私も羊水検査をすることになったよ。」「そっかぁ…。」

「んでもさ、あんた前言ってくれたやん?万が一障害があったとしてもね」「え?なんか言ったっけ?」「『検査して早く知る事でその子の事早く理解できて準備できる』って。私、ほんとそれで楽になったんよなー。」ああ、私はどんだけ偽善者だったんだ。妹の明るくはげます声を聞きながらそう思った。「めぐちゃん、あの時はほんとありがとう」「ううん全然」「もうすぐよな、予定日。」「うん、来週。がんばって産んでくるよ。」


先生から提示された検査以外のもうひとつの選択肢。

言葉に戸惑いながらも羊水検査を選びました。

そして、妹へのこの時の電話で気付いたこと。

「当事者にならないと見えないものがある。」

ということ。

妹を励ました時、本当に私は心からそう思って言葉をかけたんだと思う。

でも直面すると、自分で自分の言葉に追い込まれたというか。

不安な時にかけられた言葉を言葉通りに受け取って前向きになった妹と、自分との人間力の差も感じていろんな意味で考えさせられた。

このブログはその時のありのままをなるべく書こうと思っています。

なので、この先このブログで傷ついてしまう方がいらっしゃるかもしれないと不安や心配もあります。

でも、現実をしっかり書いていくことで、誰かの何かに役立つといいなと思っています。

どうか引き続き、ゆっくり見守って欲しいです。

とかいいつつこの先のくだり一気に描かないと止まりそうで描いてしまいたくって!

もしかしたら今日も子どもが寝たあとザーッと描いて更新してしまうかも。


【この話の続き】
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